SAP業界は盛り上がっている!
SAPコンサルとして、もっとスキルアップしたい!
私もSAPコンサルになって、ばりばり仕事したい!
でもどうやってSAPのスキルをつけていけばいいんだろう・・・
こんな悩み、抱えていないでしょうか?
実際にSAPと言っても、業務領域は広いし、何から手を付けていけばいいか分からないものです。
しかも業務領域が広すぎて、周りの先輩や上司も含め、SAPのすべてを把握している人はそうそういません。
こんな方に向けて、SAPコンサルになるために、どういうスキルを習得すればいいのか、どうやって習得できるのか、ということをこの記事で解説していきます。
✔ この記事を書いた人
SAP業界で10年のキャリア経験があり、日系会社員→外資系会社員→フリーランス とキャリア経験があり、さまざまなSAPコンサルと接してきているので、そこそこ信頼できる情報だと思います。
- SAPコンサルになるためのスキルの種類
- スキル習得方法
Contents
SAPとは?
SAPコンサルに必要なスキルの話をする前に、まずSAPとは何ぞや? というところを軽くお話しさせていただきます。
(SAPのことを分かっていないと、どんなスキルをつけていいか分からないですからね)
SAPとは、会社の基幹業務を回すためのシステムです。
基幹業務とは、会計・原価・販売・調達・生産など、なくてはならない中心業務のことです。
SAPは、この基幹業務をカバーしたERPパッケージシステムで、特に大企業向けに使われています。
(世界経済誌であるフォーブスが選ぶ、フォーブス・グローバル2000に入る企業のうち、87%がSAPを導入しています)
SAPコンサルをやる、ということは
- 幅広い会社業務の知識が必要(会計・原価・販売・調達・生産など)
- 大企業のユーザと対等に渡り合うためのコンサルスキルが必要
- SAPはシステムなので、ITの知識も必要
ということです。
なかなか大変そうですが、この記事では、どうやってこれら3つのスキルを体系的に身につけて、いちSAPコンサルとして活躍していくかの道筋を解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
SAPコンサルに必要なスキルと習得方法
では実際にSAPコンサルになるにあたって、どのようなスキルが求められるか、そしてスキルの習得方法を話していきます。
SAPコンサルに必要なスキルは、この3つです。
- 会社業務の知識
- コンサルスキル
- ITの知識
それでは1つずつ解説していきます。
会社業務の知識
SAPシステムは、グローバルスタンダードシステムと言われています。
それはSAPが世界中の多業界・多企業に導入されており、世界標準のシステムとして評価されているためです。
そのため、SAPに業務を合わせれば、問題なく業務は回ります。
しかし、日本では企業ごとに業務の個別最適が進み、企業オリジナル業務がどこの会社でもあります。
そのため、企業オリジナル業務をSAPにマッチさせるための業務改革もSAPプロジェクト内でしていく必要があります。
つまり、会社業務の知識がなければ、SAPプロジェクトを進められません。
会社業務には、会計・原価・販売・調達・生産など、多岐にわたります。
もちろんすべての業務を知っておく必要はなく、少なくとも1つの領域の業務知識はつけておく必要があります。
業務知識をつけるには、ユーザ企業に所属し実際に業務をしてみたり、システム導入プロジェクトに参画しユーザから業務内容をヒアリングするのが一番です。
しかし、これからSAPを始める方の中には、そんな機会はない! という方もいらっしゃると思います。
そんな方にとって、手っ取り早く業務を学べるのが、本です。
「百聞は一見に如かず」なので、実際に業務を経験した方やシステム導入プロジェクトでユーザとみっちりコミュニケーション取った方には劣りますが、本でも十分会社業務について学ぶことはできます。
本の良いところは、「体系的に・俯瞰的に」学べるところです。
会社業務の知識をつけるために、こちらの記事の「顧客業務のスキルアップができる本」の章で紹介している本を読んで、会社業務のイメージをつけてみてください。
会社業務のイメージを本を通してつけておくことで、SAPプロジェクトに参画したときに、キャッチアップが格段に上がることは間違いありません。
またSAPは業務間のつながりがリアルタイムに統合されていることがメリットのシステムです。
そのため、業務間のつながりを知っておくとSAPコンサル担当者間のコミュニケーションがスムーズになります。
こちらの記事で、会社業務のつながりについて解説しているので、ぜひ参考に読んでみてください。
コンサルスキル
SAP導入プロジェクトは、グローバルスタンダードERPであるSAPに業務をフィットさせていくことが求められます。
そのため、SAP導入プロジェクトは単なるシステム導入プロジェクトとは異なり、業務改革プロジェクトでもあります。
そのため、ユーザの要件を鵜呑みにするのではなく、業務をあるべき姿に変えていくために、コンサルスキルを磨き上げ、ユーザに納得感を持ってもらいながらプロジェクトを進めていくためのテクニックが必要です。
コンサルスキルと一口に言っても、会議・資料作成・コミュニケーションのスキルが必要で、これら3つを円滑にするために、論理的思考・リサーチ能力・分析力・問題解決能力などが必要です。
コンサルスキルは、どれも一朝一夕で身につくスキルではありません。
一番スキルが身につく方法は、プロジェクト内でコンサルのモデルとなる上司・先輩を見つけ、コンサルとしての仕事の進め方・立ち振る舞いを学んでいくことが一番です。
とはいえ、プロジェクト参画前に心構えだけでも、身につけておいた方がベターです。
こちらの記事の「ITコンサルタントの基本スキル・知識」、「問題解決能力」、「コミュニケーションスキル」の章で紹介している本を読んでおくことをおすすめします。
予め基礎知識があることで、プロジェクトに入った後のコンサルスキルの伸び方が劇的に変わります。
ITの知識
SAPはITシステムであるため、IT知識も必要とされます。
「会計・原価・販売・調達・生産などの、アプリ領域を目指す場合は、プログラミング・ミドルウェア・ハードウェア・ネットワークなどの深い知識は必要ありません。」と言われることがあります。
しかし、
- プログラムがどういうロジックで動いているのか
- エラーはどこのレイヤで起こっているか
- システム間連携をどのように行うか
といったことは設計・開発・テストフェーズでは必ず検討・実施をしていきます。
そのため、最低限のITリテラシーは求められます。
ITリテラシーの習得は、数多くの本が出版されています。
しかし、深い知識は必要なく、知っているくらいのレベルでOKです。
今の会社でITに携わっている方であれば、条件はクリアしているレベルだと思います。
一方で、ITに携わっていない業務ユーザサイドの方であれば、Excelマクロを自分自身で作ってみるとプログラミングについて簡単に分かるのでおすすめです。
そんな時間ない! という方は、本で勉強しましょう。
最低限のITリテラシーをつける分には本で十分です。
こちらの記事の「ITリテラシー」の章で紹介している本を読んでみてください。
システムがどういうロジックで動いているかは知っておいた方が良いので、「教養としてのプログラミング講座」は特におすすめです。
SAPコンサルになる方法
ここまでお話しした3つのスキルを習得する心構えができた方は、次のステップです。
SAPコンサルになる方法は、1つしかありません。
それは、、、
転職です。
当たり前な話ではありますが、転職をする前に、SAPコンサルの先輩として、1つ知っておいてほしいことがあります。
それは、「SAPコンサルがいかに激務か」ということです。
実際にSAPコンサルに転職し、あまりの激務に心が折れていった人を何人も見てきています。
なので、次にお話しする「SAPコンサルの仕事って実際どうなの?」という章を読んでみて、それでもSAPコンサルになりたい方は、最後にお伝えする「おすすめの転職エージェント」の章を読んでみてください。
SAPコンサルの仕事って実際どうなの?
SAPコンサルって給料は高いけど、激務なんじゃないの?
なんて思いますよね。
正直に言うと、激務です。
SAPプロジェクトが激務な理由
ではどう激務なのか?
SAPプロジェクトが激務と言われる理由は、次の3つです。
- システムの業務カバー範囲が広い
- ステークスホルダーが多い
- 周辺システムが多い
システムの業務カバー範囲が広い
この記事の初めの「SAPとは?」で軽く触れましたが、SAPは会計・原価・販売・調達・生産など、会社の広範囲の業務領域をカバーするシステムです。
そのため、SAPプロジェクトでは自分自身の業務領域のみならず、関連する業務のことも考えつつ、仕事をしなければなりません。
ステークスホルダーが多い
広範囲の業務領域をカバーするということは、SAPに関わる人(ステークスホルダー)が多くなるということです。
生産がこうしたいと言っても、原価がそれじゃダメだと言うこともあります。
そのため、影響範囲を確認しつつ、関連する人たちに納得してもらい、合意を得ながらプロジェクトを進めなければなりません。
周辺システムが多い
SAPはグローバルスタンダードシステムです。
そのため、SAPを使う企業向けに使い勝手の良い画面が用意されていたり、固有の便利機能があるわけではありません。
そこで、これまでユーザが使ってきた既存の使いやすいシステムとSAPをデータ連携させることは必ず発生します。
既存システムとデータ連携をするということは、既存システムを保守しているIT担当とインターフェースの仕様について検討を重ねる必要があります。
SAPならではのデータ構造も理解してもらいつつ、インターフェース設計をしていかないといけないため、難易度が高いタスクになります。
激務な理由は分かったけど、SAPコンサルを目指す理由ってなに?
これら3つの理由から、SAPプロジェクトではタスクの先読みを重ね、他領域や既存システムIT担当と密に連携をとり、プロジェクトを進めなければなりません。
検討しなければならないことや、設計開発しなければならないことが膨大なため、激務でないSAPプロジェクトはほとんどありません。
しかし、IT経験者であればご存じの方も多いと思いますが、他のITプロジェクトも大変なのは事実です。
顧客のITリテラシーが低い、顧客は文句は言うけど何もしない、PMから無理難題なスケジュールが下りてくる。
どこのITプロジェクトでも、大変で激務なプロジェクトはあるものです。
実際にSAPプロジェクトは、業務範囲が広いですし、大規模プロジェクトであることが多いので、大変です。
しかし、同じ大変な思いをするのであれば、給料が良い方がいいと思いませんか?
SAPコンサルは給料は高いです。
SAPコンサルは大企業向けにニーズがあり、安定もしています。
SAPコンサルが激務であることは事実。
しかし、ITプロジェクト自体が大変なので、同じ大変さなら給料が高くて、今後も安定的に仕事があるSAPコンサルをする価値は大いにあると思いませんか?
実際にどれくらい給料がもらえるのか見てみないと、いくら高給と言われてもSAPコンサルになりたいか分からない!
という方もいらっしゃると思うので、次にSAPコンサルの年収についてお話しをしていきます。
SAPコンサルの年収
SAPコンサルはどれくらい年収が高いのでしょうか?
こちらが各ITの職種の年収を検索した結果です。
SE |
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プログラマ |
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ITコンサル |
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SAPコンサル |
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多少ブレはあるものの、SAPコンサルの年収がズバ抜けています。
年収500万円からSAPコンサルに転職すれば、余裕で700万円オーバーを狙えます。一気に年収1.5倍です。
さらにスキル・経験がマッチすれば、1.5倍以上の年収アップが狙えるでしょう。
同じIT業界にいるのであれば、SAPをやらない手はないのが分かります。
SAPコンサルをするならどんな企業がおすすめ?
ではSAPコンサルに転職するとして、どんな企業を選べばいいでしょうか?
私はSAPコンサルをやるのであれば、外資系コンサル企業がおすすめします。
理由は給与レンジが高いからです。
SAPプロジェクトは、どこにいても激務になることは間違いありません。
同じ激務であれば、給与を多くもらえる方がいいですよね?
こちらの記事では、日系企業・外資系企業の給与レベルについてが解説しているので、気になる方は読んでみてください。
SAPコンサル転職向け おすすめ転職エージェント
それでは、SAPコンサルとして外資系企業に転職するのにおすすめなエージェントを紹介します。
SAPコンサルにおすすめの転職エージェント5社をこちらの記事で紹介・解説していますが、その中でも「外資系コンサル企業向け」におススメなのが、”アクシスコンサルティング” です。
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、2014
SAPを扱っている Big4、アクセンチュア、IBM などすべての外資系コンサル企業とのコネクションがあるので、SAPコンサルに転職するには、一番有益な情報を提供してくれるエージェントです。
各外資系コンサル企業とのコネクションがあるので、今やっているプロジェクトの情報も持っており、入社後のアサインプロジェクトの候補まで出してくれるので、入ってからのギャップも少ないのが特徴です。
✔ 転職したいなら即行動を起こすべき理由
SAPコンサルに転職をするなら、スキルをつけてから・・・ なんて思いますよね。
今の会社の仕事が忙しい中、なかなか勉強の時間も取れないこともあるでしょう。
いつかSAPコンサルに転職したい。。。 という気持ちだけで、そのまま行動を起こさなければ、気づけば2,3年経っていて、転職するには年齢のハードルも上がっている。 なんてことはざらにあります。
一番スキルがつくのは、独学ではなく、SAPプロジェクトで実践を積むことです!
SAPコンサル市場が活況とはいえ、良い条件の求人はすぐになくなります。
いつかは転職しよう、、、と思っていると大きなチャンスを逃してしまいます。
たった3分で登録できるので、チャンスを逃さないように登録だけでもして情報収集しておきましょう。
さいごに
SAPコンサルになるには、
- 会社業務の知識
- コンサルスキル
- ITの知識
の3つのスキルが必要です。
手っ取り早く学べるのは本です。
しかし、一番身につくのは実践です。
スキルがついてるかな、通用するかな、と迷っているのであれば、エージェントの方とコンタクトをとり、今のあなたの現在地を知るのも1つです。
今、SAP業界は活況で各企業、SAP人材がどこも不足しています。
なので、今が一番のチャンスでもあります。
仮にエージェントに登録しなければ、チャンスがあるのかどうかも分かりませんが、エージェントに登録すれば、あなたにマッチする企業・プロジェクトがあるかもしれません。
もしマッチする企業がなければ、、、という懸念よりも、チャンスを棒に振る方がもったいないです。
もう一度言いますよ?
今がSAP業界が活況で、SAPコンサルに転職する20年に1度のチャンスです!
このチャンスを活かすかどうかは、あなた次第です。
まずはエージェントに登録して、転職に向けて行動を起こしましょう!