【SAP初心者必見!】SAPモジュールについて5分で解説




企業の基幹システムであるSAPは、モジュールと呼ばれる機能群に分かれます。

SAPモジュールとは、SAPの機能をざっくりとまとめた単位のことです。

SAPのモジュールを意識することによって、SAP全体の構造やそれぞれの機能のつながりがわかりやすくなります。

はじめは覚えるのに苦労しますが、やっているうちにすぐに慣れてくるので頑張りましょう!

 

SAP ERP では、主に5つのモジュールに分かれます。

  • 会計管理(FI:Finance)
  • 原価管理(CO:COst control)
  • 販売管理(SD:Sales and Distribution)
  • 調達・在庫管理(MM:Material Management)
  • 生産管理(PP:Product Planing)

 

SAPでは、カッコのところに記載してある英語2文字の略称で呼ぶことが多いです。

 

また、FI/COを会計系、SD/MM/PPをロジ系と呼ぶことが多いです。

新入社員で入ると、5つのモジュールのうちのどれかを担当し、モジュールのスペシャリストとしてスキルアップしつつ、近しいモジュールのことも学んでいく。

というのが、SAPエンジニアのスキルアップのしかたの王道です。

 

それでは、さっそく5つのモジュールの特徴について、これから解説していきます。

 

FI(会計管理)

財務諸表(社外向けのレポート)の作成を目的としています。

FIモジュールでは主に以下4つの機能を保持しています。

  1. (GL)一般会計・決算:振替仕訳処理、為替差額処理、財務諸表などの作成などを実施
  2. (AR)債権管理:入金処理を実施し、主に販売モジュールからデータ連携される
  3. (AP)債務管理:支払処理を実施し、主に調達モジュールからデータ連携される
  4. (AA)固定資産管理:売却・焼却処理などを実施

 

CO(原価管理)

「費用」 と 「収益」の分析を目的とし、社内向けのレポートがメインとなります。

SAPでは発生した費用はすべてCOモジュールで管理されます。

主に

  • SD:販売費
  • MM:間接材料費
  • PP:間接労務費、間接経費、直接材料費、直接労務費
  • など、、、

またCOモジュールは大きく分けて以下3つの機能があります。

  1. 間接費管理:人件費・減価償却費など、間接費を集計し、製造部門に配賦
  2. 製品原価管理:製造にかかった材料費・加工費を集計し、製造原価を計算
  3. 収益性分析:標準と実際の原価差異分析や、収益との比較分析

 

SD(販売管理)

販売する製商品の 受注 → 出荷 → 請求 の3Stepをメイン機能として保持しています。

  1. 受注:得意先がほしいもの、出荷へのインプットプロセスとなる
  2. 出荷:受注を1つの出荷に統合・1受注を分割出荷が可能
  3. 請求:得意先に製商品・サービスの代金を請求

最終的に売上を上げるための受注。 製商品の所有権を得意先に移転するための出荷。 受注を元に請求。 というステップで処理をします。

また、通常受注(受注→出荷→請求)のほかに、返品受注(受注→入荷→請求(マイナス))やデビットメモ・クレジットメモ(受注→請求)などの処理が可能です。

 

MM(調達・在庫管理)

資材や外注サービスを購買するために、購買依頼→購買発注→入庫検収→請求書照合(買掛金計上)というステップで処理されます。

また購買依頼はマニュアル登録に加え、MRP(所要量計算)から自動登録、受注紐づきの発注依頼自動登録といったことも可能です。

 

在庫管理は、モノの入出庫を登録することにより、リアルタイムで在庫数量の管理を実現します。 入出庫は移動タイプという入出庫の区分(廃棄出庫、購買入庫、製品出庫など)で判別し、移動タイプごとに在庫資産の会計仕訳を設定することが可能となり、会計モジュールとの連携が可能となっています。

 

PP(生産管理)

生産計画→製造指図登録→製造実績計上 というステップで処理され、製造実績は実際原価計算のデータ源泉となります。

  1. 生産計画:受注生産・見込生産など、さまざまな生産形態に合わせた所要量計算・製造能力計算が可能
  2. 製造指図登録:生産計画をもとにした現場への製造指図登録が可能
  3. 製造実績計上:製造指図をもとにした実際の資材使用数量・生産数量・作業時間の計上が可能

 

サマリ

SAPは各モジュールごとに業務領域が分かれていますが、データとして必ず紐づく関係にあります。

例えば、販売モジュールの売上 や 調達モジュールの原材料購買支払は、会計モジュールと紐づいています。 生産モジュールの製造実績は、原価モジュールの製造原価に紐づいています。

まずは、1つのモジュールのスペシャリストとして、スキル・経験を積み上げていくことになりますが、必ず他モジュールとの連携の知識が必要になってきます。

そのため、他モジュールを意識しながらスキルアップを図っていくことが、クライアントにとってよいコンサルタントに近づくことになります。




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ABOUTこの記事をかいた人

製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。