SAP棚卸伝票 帳簿凍結機能を5分で解説!




SAP棚卸伝票の帳簿凍結機能について解説します。

帳簿凍結機能を使うことにより、どの時点のSAP在庫と棚卸在庫を比較したいかコントロールができます。

それでは詳細について、これから解説していきます。

別ページでSAPの棚卸伝票を使用したプロセスについて解説していますので、まだ見ていない方は、こちらを先にお読みください。

 

帳簿凍結機能とは??

棚卸伝票で使用する帳簿凍結機能とは、「棚卸伝票登録時点のSAP在庫を棚卸在庫との比較対象にする機能」です。

SAPの棚卸は、 ①棚卸伝票登録、②棚卸検数入力、③棚卸決済 の3Stepで処理されます。

仮に①棚卸伝票登録から②棚卸検数入力の間に、入出庫伝票が登録された場合、いつ時点のSAP在庫と棚卸検数(棚卸数量)と比較するのか、困ってしまいます。

そこでSAPは、①の棚卸伝票登録時点のSAP在庫と比較できる機能を、帳簿凍結機能として用意してくれているのです。

 

帳簿凍結機能あり/なし比較

それでは、帳簿凍結機能あり/なし のそれぞれの機能比較を見ていきましょう。

①棚卸伝票登録 と ②棚卸検数入力 の間に入出庫伝票が登録された場合、棚卸帳簿数量がどのように影響するかを見ていきましょう。

 

【帳簿凍結機能あり】

帳簿凍結機能あり の場合、①棚卸伝票登録の後に入出庫伝票を登録すると、在庫数量には反映されますが、棚卸帳簿数量に反映されないことがポイントです。

帳簿凍結機能ありにすると、①棚卸伝票登録時点の在庫数量と棚卸数量を差異比較することが可能になります。

 

【帳簿凍結機能なし】

続いて帳簿凍結機能なし の場合、棚卸伝票登録の後に入出庫伝票を登録すると、在庫数量・棚卸帳簿数量に反映されることがポイントです。

帳簿凍結機能なしにすると、②棚卸検数入力時点の在庫数量と棚卸数量を差異比較することになります。

 

帳簿凍結機能あり/なしの方針検討ポイント

帳簿凍結機能を使用するかしないかは、

  • どの時点の在庫数量と棚卸差異比較をしたいか
  • 棚卸中の入出庫を棚卸数量として含めるか

ということが方針検討のポイントとなります。

棚卸伝票登録時点の在庫数量と棚卸差異比較する・棚卸中の入出庫は棚卸数量に含めない ということであれば、帳簿凍結機能あり

棚卸検数入力時点の在庫数量と棚卸差異比較する・棚卸中の入出庫は棚卸数量に含める ということであれば、帳簿凍結機能なし

 

また、棚卸伝票登録の単位は、プラント・保管場所単位です。

帳簿凍結機能あり とするのであれば、「入出庫は棚卸数量に含めない」としなければならないので、例えば、棚卸中に保管場所転送で在庫が移動してきた場合、在庫転送元の保管場所では棚卸数量に含め、在庫転送先の保管場所では棚卸数量に含めないようにしなければならないです。

 

帳簿凍結機能の使用については、棚卸中の入出庫をどうするかに寄るため、最終的には現場の運用と合わせて検討していく必要があります。(ここがコンサルの腕の見せどころです。)




1 個のコメント

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    ABOUTこの記事をかいた人

    とく

    製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。