【SAP】前月転記入出庫について徹底解説!




ERPを導入すると、「前月転記」という考えを使うことになります。

この記事では前月転記とは何か、SAPでの前月転記の使用方法 について解説していきます。

伝票日付・転記日付

前月転記の話をする前に、伝票日付・転記日付について理解しておく必要があるので、説明します。(※すでにご存じの方は読み飛ばしてください。)

SAPの入出庫の画面には、「伝票日付」「転記日付」という2つの項目があります。

それぞれの日付の意味合いは、

  • 伝票日付:入出庫伝票の登録日付
  • 転記日付:入出庫を計上する日付

 

転記日付について、「入出庫を計上する日付」と記載しましたが、もう少し詳細に説明すると、

例えば、実際に発注入庫したのが7/31だったんだけど、入出庫伝票登録忘れで8/1に入出庫計上する場合、転記日付:7/31(入出庫を計上する日付)、伝票日付:8/1(入出庫伝票の登録日付)を入力して入出庫計上します。

 

前月転記とは何か

前月転記とは、転記日付を前月の日付にし、入出庫計上することを言います。

前月転記を使用するケースとしては、以下のようなケースがあげられます。

  • 前月分の入出庫計上忘れ
  • 前月分の入出庫計上間違い(実績修正)
  • 棚卸実績計上(棚卸は月末に実施するが、経理の最終確認が月初になる場合)

 

SAPでの前月転記の使用方法

SAPは会計システムでもあるため、いつでもどの月の入出庫計上ができるわけではありません。

入出庫を登録するということは会社の資産が増減します。 つまり、入出庫と合わせて会計仕訳が計上されています。(例えば、廃棄出庫の場合は、廃棄差損という会計仕訳が計上されます)

そのため、月初数営業日までしか前月転記(前月分の入出庫計上)ができないように、「ロジ期間」というもので制御する仕組みとなっています。

※月初何営業日まで前月転記可とするかは、会社によって考えが異なるので、SAP導入の際に要件定義する必要があります。

 

例えば、月初第3営業日まで前月転記可 とする場合、月初日に当月のロジ期間をオープンし、月初第3営業日に前月のロジ期間をクローズします。(※ロジ期間のオープン・クローズは、基本的にジョブで実行します)

この図の場合、4/1が日曜日のため、4/1(日)~ 4/4(水)まで前月(3月)分の入出庫伝票登録が可能です。

3月のロジ期間クローズ後、3月分のPLレポートの作成・実際原価計算の実行といった会計・原価の月次処理を実行していきます。

 

サマリ

前月転記とは、前月分の入出庫登録で、実績計上忘れ・実績修正に使われることを説明してきました。

また、ロジ期間という機能を用いて、前月転記可能な期間をコントロールし、ロジ期間クローズ後に、会計・原価処理につながっていきます。

前月転記とは、ロジ期間の要件定義にもつながってくるので、会計・ロジ どちらの部門にもヒアリングしながらプロジェクトを進めていく必要があります。




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ABOUTこの記事をかいた人

製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。