【SAP】SAPコンサルのキャリアパスモデルを徹底解説!




若手のSAPコンサルにとって、どうキャリアパスを踏むべきか悩むことが一度はあると思います。

SAPは領域も広いし、周りに良いモデルケースの先輩がいない人も多いと思います。

求められるスキル・モジュールもその時々で変わったり、アサインされるプロジェクトもその時の運もあるので、「コレ!」といったキャリアパスを明示できないのが事実です。

とはいえ、キャリアパスにはいくつかモデルパターンがあります。

この記事では今現在で考えられるキャリアパスのモデルを解説します。

モジュール概要とNew周辺システム

こちらがSAP ERPの5大モジュールの関連図と、最近事例として増えてきている周辺システムの関連図です。

それぞれ隣り合うモジュールが関連の強いモジュールです。

SAPのキャリアを始めるにあたって、5大モジュールのうち、どれかをまずはスキルとして習得する という前提でこれからキャリアパスモデルについて解説していきます。

 

FI からのキャリアパス

FI(財務会計)を始めに習得した場合、次に広げていくスキル・モジュールは、3パターンあります。

<パターン①:FI→CO>

一番のおすすめは、CO(管理会計)のスキルを伸ばすことです。

理由は、以下2点です。

  • FIの会計知識をそのまま活かせること
  • CO(原価管理)はSAP ERP導入のメインの目的になることが多いこと

FI/COをセットでスキルを持っているベテランは多く、一番王道のキャリアパスです。

SAP ERP導入では、必ずと言っていいほどFI/COは導入されるため、FI/COのスキルセットを持っていれば、今後も案件から引く手あまたとなると思います。

 

<パターン②:FI→SD/MM>

次におすすめなのが、SD or MM のロジ領域のスキルを伸ばすことです。

プロジェクトから求められるスキル次第で、もしチャンスがあれば、SD/MMのスキルを伸ばすこともキャリアとしてはおもしろいです。

ロジコンサルで、FI領域を深く理解している人は、めったにいないため、FI + SD/MMのことを知っているのはかなり希少価値が高いです。

SD(販売管理)の売上・売掛金関連、MM(購買管理)の買掛金関連から、FIにつながる部分も多いので、リンクする(とっつきやすい)部分からスキルを習得していくのをおすすめします。

 

<パターン③:FI→Concur>

もしプロジェクトでConcur導入も合わせて実施するのであれば、Concurの知識・スキルを習得するのもありです。(優先度は一番低)

Concurとは、経費計上・出張旅費計上システムで、SAPが買収し、SAPとコラボした導入事例が増えてきています。

SAP ERP + Concur を知る人材は、めったにいないため、今後市場でも人材価値としては高まってくるはずです。

 

CO からのキャリアパス

CO(管理会計)を始めに習得した場合、次に広げていくスキル・モジュールは、2パターンあります。

<パターン①:CO→FI>

一番のおすすめは、FI(財務会計)のスキルを伸ばすことです。

理由は、以下2点です。

  • COの会計知識をそのまま活かせること
  • SAP ERP導入において、必ずと言っていいほどFIモジュールが導入されること

FI同様に、FI/COをセットでスキルを持っているベテランは多く、一番王道のキャリアパスです。

この2つを押さえておけば、仕事が途切れることはないでしょう。

 

<パターン②:CO→PP>

次におすすめなのが、PP(生産管理)のスキルを伸ばすことです。

COの製造原価部分から、PP(生産管理)のスキルを習得していくのがよいでしょう。

PPは5大モジュールの中でも、人材が一番少なく、習得も難しいですが、PP/COをできる人材はかなり貴重です。

PP/COを習得すべき理由の1つとして、実際原価計算(製造で実際にいくらコストがかかったか)の分析は、SAP ERP導入のメインの目的の1つになることが多いです。

メインの目的の1つですが、PP/CO合わせて対応できる人材は、かなり少ないので、希少価値はかなり上がります。

※ただし、難易度:高 です。

 

SD からのキャリアパス

SD(販売管理)を始めに習得した場合、次に広げていくスキル・モジュールは、4パターンあります。

<パターン①:SD→MM>

一番のおすすめは、MM(購買管理/在庫管理)のスキルを伸ばすことです。

理由は、以下2つで

  • SDの受注・出荷・請求の「プロセス」が売りと買いが逆なだけで、とっつきやすい
  • 受注伝票・購買発注伝票の構造が同じなので、理解しやすい

です。

SD→MM or MM→SD のキャリアパスは、ロジ領域では王道で、SD/MMを習得されているベテランは周りにも結構いるので、モデルケースも見つかりやすく、習得しやすいと思います。

 

<パターン②:SD→FI>

次におすすめなのが、FI(財務会計)のスキルを伸ばすことです。

SDモジュールの請求部分は売掛金計上と連動しており、後続でFIの債権管理業務につながっています。

この請求業務にてFI領域とともに仕訳の検討が必要なため、FIのスキルを身につけているSDコンサルは会計領域から重宝されます。

ロジ+会計の2軸ができるコンサルは、なかなかいないので、難易度はMMスキル取得よりも高いですが、おすすめです。

 

<パターン③:SD→PP>

続いておすすめなのが、PP(生産管理)のスキル習得です。

PPは、MM・FIに比べ、難易度も高いです。

プロジェクトで求められれば・生産領域に興味があれば、習得するのもいいでしょう。

 

<パターン④:SD→Hybris>

最近、導入事例も増えてきているHybrisです。

2013年にSAPが買収したデジタルコマースのシステムです。

タブレットでの接客、ユーザエクスペリエンスからの商品提案、マーケティング分析など、SDの受注より1つ前段階のプロセスを実現するシステムです。

自分自身もショッピングなど、イメージしやすいプロセスなので、おもしろい領域かと思います。

ERPのみならず、周辺の足回りの軽いシステムをしてみたい方もおススメです。

 

MM からのキャリアパス

MM(購買管理/在庫管理)を始めに習得した場合、次に広げていくスキル・モジュールは、4パターンあります。

<パターン①:MM→SD>

SD→MMのスキル拡張と同様に、一番のおすすめはSD(販売管理)のスキルを伸ばすことです。

理由は、以下2つで

  • MMの発注・入庫・請求書照合の「プロセス」が買いと売りが逆なだけで、とっつきやすい
  • 購買発注伝票・受注伝票の構造が同じなので、理解しやすい

です。

SD→MM or MM→SD のキャリアパスは、ロジ領域では王道で、SD/MMを習得されているベテランは周りにも結構いるので、モデルケースも見つかりやすく、習得しやすいと思います。

 

<パターン②:MM→PP>

続いておすすめなのが、PP(生産管理)のスキル習得です。

実際にPP機能のMRPで発注依頼・在庫転送オーダーを登録したり、指図に対する入出庫など、MMのスキルを存分に活かせたり、リンクする機能は多いです。

PPのスキルを習得することにより、MM(特に入出庫・在庫管理)の理解も1段階・2段階進みます。

PPは難易度が高いですが、おすすめのキャリアパスです。

 

<パターン③:MM→FI>

次におすすめなのが、FI(財務会計)のスキルを伸ばすことです。

ここは、プロジェクトで求められれば・会計領域に興味があれば、習得するのもいいでしょう。

購買の部分で会計と連動するので、リンクする部分もありますが、SD-FIほどの絡みはないです。

 

<パターン④:MM→Ariba・Fieldgrass>

最近導入事例も増えてきた、Ariba・Fieldgrassのスキル習得は、今後仕事も増えていくのでおもしろいと思います。

Aribaは、間接材(非在庫品)購買に使用されます。

製造で使用する副資材(ネジやガムテープなど)や、間接部門が使用する文房具など、SAP ERPで在庫管理はしないが、会計伝票には計上したい場合に使用します。

 

Fieldgrassは外注管理にしようされます。こちらは日本ではあまり事例はないですが、海外では事例が増えてきており、今後日本でも案件が増えてくると予想されます。

 

どちらもこれ1本で食べていけるスキルではないですが、MM部分との連動で、あればおもしろいスキルです。

今後も案件が増えていくことが予想され、人材もまだ少ないので、興味があれば・機会があれば習得してもおもしろいでしょう。

 

PP からのキャリアパス

PP(生産管理)を始めに習得した場合、次に広げていくスキル・モジュールは、4パターンあります。

<パターン①:PP→MM>

一番おススメなのが、MM(購買管理/在庫管理)です。

PPでも入出庫・在庫管理は使用しますし、生産業務ユーザも”発注依頼の登録”をしたりするので、PPをやりつつも、MMに触れる機会は多いです。

PP一辺倒の人は、飛び切り突き抜けていないと人材としては厳しいので、一番近しいMM(購買管理/在庫管理)のスキル習得をおすすめします。

 

<パターン②:PP→SD>

続いておすすめなのが、SD(販売管理)です。

生産は受注を起点に始まり、生産後は出荷につながります。

つまり、SDとの連携は密接なため、SDを押さえておくことで、PP部分の理解も1段階深まります。

 

<パターン③:PP→CO>

難易度は高いですが、人材として希少価値が一番高まるのが、PP/COのスキル習得です。

PPを導入する = COの実際原価計算をする というのは、SAP ERP導入にて99%ありうるケースです。

SAP ERP導入において、実際原価計算分析はメインの目的の1つです。

そのため、原価部分を理解しているPPコンサルは、プロジェクトメンバーからもクライアントからも重宝されます。

難易度は高いですが、おすすめのキャリアパスです。

 

<パターン④:PP→Leonardo>

SAP Leonardo は、IoT(Internet of Things)との連携システムです。

IoT連携のため、用途は様々ですが、製造との連携が目玉となります。

製造実績・在庫管理などをIoTを通して実施することにより、リアルタイムな情報と分析が可能になります。

まだまだSAP Leonardo を使える人はいないですが、今後、SAPとIoTをつなぐ案件は増えてくる予想がされるため、今のうちからスキルを身につけておくのもアリです。

 

サマリ

モジュール別のおすすめキャリアパスについて解説してきました。

SAPを導入するということは複数モジュール導入のケースがほとんどです。

つまり、複数モジュールを知っている人材が重宝されます。(1つ1つが中途半端では意味ないですが、、、)

まずは自分が担当しているモジュールを理解すること。

その次に近しいモジュールや周辺システムのスキルを身につけていくことで、人材としても価値が上がっていきます。

どのモジュールのスキルを身につけるかは、その時のプロジェクト次第なところもありますが、自分の中でどんなモジュールのスキルを身につけていきたいかのキャリアパスを描いておくことは重要です。

ぜひともこの記事を参考に、自分自身のキャリアパスを描いてみてください。




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