【SAP】在庫照会方法(3パターン)を解説!




SAPで在庫を確認する方法はいくつかありますが、今回はよく使うSAP標準のトランザクションコードを3つ解説します。

3つそれぞれで使い方が異なります。 どういったケースで使用するかも運用イメージしやすいように紹介していきます。

在庫照会トランザクションコード一覧

この記事で紹介する在庫照会トランザクションコードです。

T-code T-code名 特徴
MMBE 在庫状況照会 1品目単位で照会できる
MB52 保管場所別在庫一覧 複数品目照会できる
BMBC ロット情報コックピット ロット特性の情報も照会できる

それぞれどのような画面で、どのような特徴があるのか、解説してきます。

 

MMBE(在庫状況照会)

T-code:MMBE(在庫状況照会)では、1品目単位で在庫照会ができます。

選択画面では、プラント・保管場所・品目・ロット単位で指定可能です。

また、特殊在庫区分・ゼロ在庫有無などの選択が可能です。

 

照会画面では、

  • 縦軸:1品目単位で、会社→プラント→保管場所→ロットの階層ごとに照会可能
  • 横軸:在庫ステータスごとに在庫数量の照会可能

 

使用ケース

【メリット】

  • 1品目単位で在庫照会したい場合に使用します。
  • 代替数量単位(販売単位・購買単位・製造単位など)を使用している場合、数量単位を入力することで指定した単位の在庫数量の表示に切り替え可能です。
  • 階層ごとに展開・折りたたみができるので、ユーザビリティがよい
  • 階層ごとに在庫数量が一目でわかる

 

【デメリット】

  • SAP標準項目しか表示できない
  • レイアウト変更ができない
  • Excelにダウンロードできない

 

MB52(保管場所別在庫一覧)

T-code:MB52(保管場所別在庫一覧)では、複数品目の在庫照会ができます。

選択画面では、プラント・保管場所・品目・ロット単位で指定可能です。

MB52では、階層表示もできますが、非階層表示(ALV)の選択をおすすめします。

 

照会画面では、

  • 縦軸:プラント・保管場所・品目・ロット単位で照会可能
  • 横軸:在庫ステータスごとの在庫数量・在庫金額などが照会可能(レイアウト変更可能です)

 

ALVで表示することで、Excelにダウンロードできるので、ユーザ自身で在庫情報をローカルで使用することもできます。

 

使用ケース

【メリット】

  • 複数品目の在庫照会したい場合に使用
  • レイアウト変更可能
  • 項目ごとに在庫数量・金額の合計・小計が可能
  • Excelダウンロード可能

 

【デメリット】

  • SAP標準項目しか表示できない
  • 基本数量単位の在庫数量しか表示できない

 

BMBC(ロット情報コックピット)

T-code:BMBC(ロット情報コックピット)では、複数品目の在庫照会ができます。

それに加え、ロットマスタ情報・ロット特性の照会ができます。

ロット特性とは、クラス:023の割当により、ロットマスタに持たせられるユーザ固有項目のことです。

プラント・保管場所・品目・ロットに加え、分類タブ(Classification)ではロット特性項目や、有効期限日などでも検索可能です。

どのタブを表示するかは、カスタマイズで設定可能です。

 

照会画面では、

  • 縦軸:プラント・保管場所・品目・ロット単位で照会可能
  • 横軸:在庫数量・有効期限日・ロット特性などが照会可能(レイアウト変更可能です)

 

ロット情報コックピットは、初期設定をしていないと、使用感にクセがあります。

初期画面 → ユーザビリティ → ユーザ設定 から以下のポップアップ画面が出てきます。

以下の設定をすることで使い勝手の良い使用感になります。

  • 在庫の選択結果:全項目にチェック
  • 最小幅:200
  • 最大ナビゲーションエリア:チェック
  • 選択結果拡張:チェック
  • 最大ロット数:999999

初期設定のままだと、画面左に選択画面、右側に検索結果という表示になりますが、上記設定をすることで検索実行後は検索結果のみを表示する仕様になります。

 

使用ケース

【メリット】

  • ロットマスタ情報・ロット特性を表示させたい場合に使用
  • ロット関連の様々な項目で検索可能
  • レイアウト変更可能
  • 項目ごとに在庫数量・金額の合計・小計が可能
  • Excelダウンロード可能

 

【デメリット】

  • 検索画面のカスタマイズが必要
  • 「ユーザ設定」から使いやすい設定をする必要がある

 

サマリ

在庫照会は、ロジ関連モジュールを導入するクライアントでは、どこでも使用します。

SAPには様々な在庫照会画面が用意されていますが、だいたい今回紹介した在庫照会画面を使用します。

3つそれぞれで特色があるので、ケースによって使い分けられ、クライアントに説明できる助けになればと思います。




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ABOUTこの記事をかいた人

製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。