BOMとは?? 【生産管理システムの基本】




生産管理システムを使う上で、BOM (Builds Of Material) を知る必要があります。

会社によっては、BOMのことを部品表や配合表やレシピ、と呼ぶところもあります。

BOMを制するものは、生産を制す。と、あるバスケ部キャプテンが言っていまた気がします。

今回は、初心者のひとにもわかりやすく、BOMとは何かをお伝えします。

BOMとは

モノを作るための部品表のことです。

 

・・・・・

 

と言われてもわからないので、イメージ図を書きました。

例えば、車でBOMを表すと、こんな感じです。

車を作るために、大きく分けて、車輪・ボディ・エンジンが必要です。

車輪・ボディ・エンジンはそれぞれ、xxx、xxx、xxxが必要です。

というように、車を作るために必要な部品をツリーで表したものが、BOMです。

少しはイメージが湧きましたか???

 

BOMには、モノを作るために、何が・いくら必要なのか、という情報を持っています。

 

例えば、

イケアやニトリの家具を組み立てるのも、板が何枚、ネジが何コ組み合わせます、というBOMが元情報としてあるから、素人でも組み立てることができます。

プラモデルのガンダムを組み立てるのも、アームが何コ、レッグが何コ、シールが何枚、というBOMが元情報としてあるから子どもでもオジさん組み立てることができます。

 

BOMにも種類がある

BOMには、いろんな種類があります。

一番身近な例は、M-BOMと呼ばれるもので、Manufacturing BOM(製造BOM)というものです。

車の例も、M-BOMです。

製造するのに、何がいくら必要で、どれとどれを組み合わせていけばいいかの情報があります。

 

それでは他に、どのような種類のBOMがあるのでしょうか?

主には、以下の5つです。

BOM 説明
製造BOM(M-BOM) Engineering BOM の略。製造時に、何がいくら必要で、どれとどれを組み合わせていけばいいかの情報を持っています。
設計BOM(E-BOM) Engineering BOM の略。設計時に、機能やグループ単位でツリー展開をしていきます。M-BOMは、下から組み立てていくのに対し、E-BOMは上から(最終製品から)展開していきます。
購買BOM 購買部門が使うBOMで、材料や外注を見積・発注するための価格・購入単位情報を持っています。
サービスBOM ある製品が、どのシリアル番号を持ったパーツで組み立てられたのかの情報を持ちます。例えば、とあるエヴァ初号機はの右腕は2015年式で、左腕は2017年式のパーツで組み立てられている、という情報を持ちます。
原価BOM 原価を積み上げるために、使うBOMです。どのグルーピングで原価を積み上げていくか、ツリー上で表します。

 

5つもありますが、すべての会社が5つとも使っているわけではありません。

船・飛行機・車など、大型製品のメーカーは、設計のためのE-BOMを持っていたり、アフターサービスのあるメーカーは、サービスBOMを持っていたりします。

すべてのメーカーが、5つのBOMを管理しているわけではなくて、それぞれの会社で必要なBOMを管理しています。

ちなみに僕の前の会社は、大型機器メーカーであったため、M−BOMとE-BOMを管理していました。

 

BOMをシステムで管理することのメリット

BOMをシステムで管理することのメリットはたくさんありますが、メインどころを紹介します。

所要量計算

BOMをシステムで管理することにより、MRP(所要量計算)に使うことができます。

所要量計算とは、部品がどれだけ必要なのかを計算することです。

例えば、こんなBOMがあったとします。

製品Aに、20コの受注が入った時、原材料B・Cは、それぞれ、

40kg、60本必要。

という計算をすることが、所要量計算の基本的な考え方です。

 

BOMを設定しておくことにより、計算することができます。

 

製造指図

製造において、製品Aを作るのに、何がいくつ必要なのかを、現場の作業員に指示を出すために、製造指図を使います。

BOMがあれば、作業員に準備する材料を間違えることなく、指示を出すことができます。

上のようなBOMがあれば、製造指図には、

  • 製品Aを5コ作ってください
  • 材料には、原材料Bを10kg、原材料Cを15本使ってください

という指示になります。

 

さいごに

BOMは、生産管理システムを使う上で、ベースとなる情報です。

生産管理システムには、さまざまなマスタがありますが、一番重要なマスタと言っても過言ではありません。

BOMが分かれば、MRPや能力計算もわかるようになります。

どのメーカーにもBOMはありますので、まずはあなたの会社のBOMがどんなものか見てみましょう。




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ABOUTこの記事をかいた人

製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。