SAPフリーランスの方が法人化するための手続き手順をまとめます。
SAPフリーランスの場合、派遣会社に登録後、SIベンダー企業に派遣社員として入ることが99%です。
法人化には、「株式会社」or「合同会社」の2択ですが、派遣会社経由のため、信用度の高い「株式会社」である必要はなく、設立のハードルが低く、設立コストも低い「合同会社」で十分です。
この記事では、SAPフリーランスの方が、合同会社を設立するための全手順をまとめます。
Contents
合同会社設立の手順
基本事項の決定
- 会社名
- 本店所在地
- 資本金の金額(1,000万円未満が節税上、ベスト)
- 役員構成
- 役員報酬
- 決算期(設立から1年になる時期が節税上、ベスト)
- 設立日(月初2日目が節税上、ベスト)
印鑑作成
- 会社実印(法務局届出向け)
- 銀行印(銀行口座開設向け)
- 角印(社内文書・契約書向け 会社名の入った印鑑)
定款作成
【定款の内容】
- 事業目的
- 本店所在地
- 出資財産額(株式会社の場合)
- 発起人の氏名・住所
- 株式発行可能総数
資本金の払込
- まずは個人口座に資本金額を振込
- 振込した通帳の表紙、裏表紙、振込金額記載ページ の3ページをコピーし、会社印を押印
- 会社設立完了後に、1に振り込んだ金額を、法人口座に振替
設立登記申請
- 法務局に会社設立の登記申請を実施(書類一式の提出)
- 登録免許税のための印紙購入が必要(6万円)
登記簿謄本・印鑑証明受領
- 登記申請後、約1週間で取得可能
- 銀行口座開設、会社設立後の手続きで必要となるので、5通くらい交付しておくとOK
会社設立後の手順
法人設立届出書
設立後、2か月以内 @税務署
設立後、1か月以内 @都道府県税事務所
設立後、1か月以内 @市区町村役所
青色申告承認申請書
設立後、3か月以内 @税務署
給与支払い事務所等の解説届出書
設立後、1か月以内 @税務署
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
設立後、なるべく早く @税務署
社会保険加入手続き(健康保険・厚生年金保険)
設立後、なるべく早く @年金事務所
サマリ
このように合同会社設立には、さまざまな書類の準備と申請が必要になります。
抜け漏れがあると設立に時間がかかってしまうので、準備は念入りに実施し、申請しましょう。