SAPについて学ぼうと思ったとき、そもそも何から手を付けていいか分からないことってないでしょうか?
業務領域も広くて何から学べばいいか分からなかったり、同じ会社の人でもSAP全体について詳しい人って、そうそういないものです。
そんな中で、本で勉強することは、一番手っ取り早い方法です!
SAPコンサルタントにとって、
- SAPの知識
- 会社業務の知識
- ITの知識
の3つが必要です。
この記事では、3つの知識をつけるために最適な本を紹介していきます。
✔ この記事を書いた人
SAP(ERPシステム)業界でITコンサルとして10年のキャリアを経験しており、SAPコンサル分野には精通しており、読んで間違いのない本を紹介します。
- SAPコンサルとしてレベルアップするためのスキル
- スキルアップしたい分野ごとに最適な本
SAPの知識がつく本
まずはSAPに関する本の紹介をします。
SAPに関する本は数が少なく、どれも専門的な内容のものが多いですが、ここでは初心者にもSAPの概要が分かる本を5冊紹介します。
図解入門 よくわかる最新 SAPの導入と運用
SAP初心者が一番はじめに読むのに最適な1冊です。
ERPとは、SAPの歴史、各領域(モジュール)の概要に加え、実務ベースの話を交えながら解説されているので、SAP導入プロジェクトがイメージしやすく書かれています。
また、SAP概要本には珍しく、ABAP(SAPのプログラミング言語)やSAP全体構造、周辺ツールにも触れられていて、SAPを体系的に学ぶのに非常に適しています。
SAPの概要をギュッと凝縮したような1冊なので、まずは全体感をつかみたい!という方にお勧めです。
図解入門 よくわかる最新SAP&Dynamics 365
SAP社のSAP ERP と Microsoft社のDynamics 365 の2大ERPパッケージの導入経験を持つ筆者が、それぞれのERPの特徴をまとめ上げた1冊です。
ERPとは何か? SAPとDynamics 365を比較し、SAPの強みを知れる本になっています。
これから会社にERPパッケージを導入する方、ERPそのものを知りたい方におすすめの1冊です。
図解も多く、分かりやすいので、ERPを知る取っ掛かりにいい本です。
SAP 会社を、社会を、世界を変えるシンプル・イノベーター
SAPの将来像、SAPを使用してどう会社を変えていくか(イノベーションしていくか)など、SAPの目指すところについて書かれている1冊になります。
SAP HANAを使用したビッグデータ活用、モバイルとの連携、Fioriを使ったUX(ユーザエクスペリエンス)、クラウドソリューションの活用など、最新IT技術との融合をすることで、SAPをどう会社で活かせていくか書かれています。
企画・構想フェーズから参画する方におすすめです。
SEのためのERP入門
SAP導入のために事前に何を準備すればいいか、導入中は何をしたらいいかにフォーカスして解説してくれている1冊です。
事前にどのように社内協力を得ておくか、得ておかない場合、どう後々のコストに影響するか、導入の心得のような本です。
”SEのための”とありますが、SEでなくてもユーザ側の方が読んでも、どのようにプロジェクトに臨むべきか理解が深まると思います。
特にSAP導入のポイントを心得ておきたい方におすすめです。
世界一わかりやすいSAPの教科書(入門編)
世界一わかりやすいSAPの教科書(入門編)は、ピザ屋を舞台に会社業務とSAPの関係を身近な例で分かりやすく解説してくれている本です。
これまでのSAP本は、専門的な内容すぎたり、実務でどう使われるかが分かりにくいものばかりでした。
しかし、この本は身近な「デリバリーピザ屋がSAPを使ったら?」という分かりやすい例えをもとに、会社業務のこと、SAPのことを解説してくれています。
この本から勉強を始めると会社業務のこと・SAPのことを全体的に捉えられるので入門書としてベストな1冊です。
会社業務の知識がつく本
SAPプロジェクトではシステム導入に加え、会社業務をSAPに合わせる業務改革を実施することが多いです。
そのため、SAPコンサルとしてSAPのことに加え、会社業務のことも知っておく必要があります。
ここでは会計系:2冊、ロジ系:1冊 を紹介します。
あなたの担当するモジュールにマッチする1冊を読むと、会社業務のことがイメージしやすくなります。
(FI向け)財務3表一体理解法
会計って取っつきにくい! 仕訳が分からない! という印象の方もいるかと思います。
しかし、この「財務3表一体理解法」は、1つの会計仕訳が B/S・P/L・C/S にどのように連動して反映されるかを、仕訳パターンごとに解説されていて、初心者にも非常に分かりやすい本です。
会計のことが初めての方は一読必須の本です!
(FI・CO向け)花王の経理パーソンになる
管理会計・原価のことを概要で触れられている本がたくさんありますが、この本は花王という1つの企業に焦点を当てて、花王の原価管理について書かれた本です。
この本には、花王の工場経理 → 本社経理 というキャリアパスを踏むストーリーで書かれていて、工場経理で製品原価について知識を得たあとに、本社経理として会社全体の予算業績について業務をしていく流れになっています。
花王という会社をベースに書かれているので、経理としての業務、そして原価管理について体系的にまとめられた本です。
(PP・SD・MM向け)ザ・ゴール
生産管理を語る上で、この「ザ・ゴール」を読むことはMUSTです。
「ザ・ゴール」は小説形式の本で、物語はアメリカの機械メーカーの工場を舞台に生産トラブル・ボトルネック改善・生産分析・収益改善をしていく様がリアルに描かれています。
「ザ・ゴール」は、2001年に日本翻訳版が出版されていますが、ものづくり大国日本に「ザ・ゴール」を出版すれば貿易摩擦が再燃し、世界恐慌に陥るとゴールドラット氏が言って、実は17年間ものあいだ日本出版が拒否されていた本です。
小説形式で書かれているため、分厚い本ではありますが、一気に読めてしまう本です。
工場全体・生産と調達・営業・原価とのつながりが全体を通して分かりやすく書かれているおすすめの本です。
ITの知識がつく本
ITと一口に言っても、プログラミング・ネットワーク・ハードウェアなど、さまざまな分野に分かれています。
そんな中で、ここではSAPコンサルが身につけておくと仕事が進めやすくなる本を3冊紹介します。
マンガ-教養としてのプログラミング講座
プログラミングは小学校の必須科目にもなるものです。
しかし、プログラミングは多くの人が挫折する分野です。 高額なプログラミングスクールに通っても長続きせずに辞めてしまう人もいます。
しかし考え方自体はシンプルで、勉強の入り口さえ間違えなければ、誰にでも習得可能なスキルです。
小学生でもできるからといって、難しい本から入るのはNGです。
そこでおすすめなのが、こちらのマンガでプログラミングを教えてくれる本です。
エンジニアではなく、コンサルタントなので、まずは概要レベル・教養レベルで知っておくのでOKです。
マンガで簡潔に分かりやすくプログラミングについて理解できるので、プログラミングが初めての方にもおすすめです。
システム構築の大前提―― ITアーキテクチャのセオリー
システムの土台となるアーキテクチャについての本です。
SAPコンサルは1つのシステムだけを見るのではなく、企業の複数のシステムを連携させて企業システムのバリュー向上をさせるプロジェクトも多いです。
SAPコンサルにとって、企業のITアーキテクチャのあるべき・戦略について知っておくことは必要です。
この本はIT協会のITマネジメント賞も取っており、ITアーキテクチャについて知るにはベストな1冊です。
絵で見てわかるITインフラの仕組み
SAPコンサルをしているとアプリケーションに目が行きがちです。
しかし、システムを導入するうえで、コンピュータがどうやって動いているのかは、知っておいて損しない知識です。
システム導入をするときインフラまで会話できるSAPコンサルは、そうそういません。
つまりインフラまで知っているSAPコンサルは、付加価値が高いということです。
この本は図解でインフラについて解説されていて、非常に分かりやすく書かれています。
SAPコンサルとして厚みを出したい人は、一読する価値は十分にあります。
サマリ
SAPプロジェクトは、「SAP導入」+「システムに業務を合わせるための業務改革」であることがほとんどです。
そのため、SAPコンサルはSAPの知識・会社業務・ITの知識の3つを持ち合わせる必要があります。
本は手っ取り早く知識をつけるのに最適です。 本で事前に知識をつけておけば、実践でのスキルアップも効率的です。
SAPコンサルとして不足しているな、と思うスキル本を手に取って、ぜひスキルアップにチャレンジしてください。
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