クラウドを勉強すべき!【インフラ編】です。
クラウドが流行り始めて、早5年。
あなたの企業ではクラウドを使っていますか?
最近だとクラウドを使ってるよ、っていう企業も増えてきたのではないでしょうか?
僕もAWS(Amazon Web Services)の勉強をし、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの資格を取得しました。
この記事では、ITの流れを逃さないためにクラウド(インフラ)を勉強すべき3つの理由をお伝えします。
クラウド(インフラ)とは?
インフラクラウドが分からない人のために、簡単にクラウドのインフラの説明をします。
すでにご存知の方は飛ばしてください!
あなたの会社にサーバってありますよね?
大きくは縦型と横型に分かれます。
大きい会社にはサーバルームがあり、サーバラックと呼ばれる棚に、サーバが入っています。
これは会社の敷地内にあるサーバなので、オンプレミスサーバと一般的には呼ばれています。
あなたの会社の皆さんは、このサーバに入っているシステムにアクセスして、日々の業務をしています。
では、インフラクラウド。つまりクラウド上のインフラとは一体どんなものか説明します。
クラウド上のインフラは、クラウドにあるサーバのことを指します。
つまり、あなたの会社の敷地内ではなく、クラウド上のサーバのことです。
クラウド上のサーバを使うには、あなたの会社とクラウドサーバを提供している会社と専用のネットワーク回線を接続してセキュアな状態にして使用します。
ちなみにクラウドサーバを提供している有名な会社は、
- Amazon
- Microsoft
などがあります。他にも日本企業でクラウドサーバを提供している会社もいくつかあります。
簡単な説明でしたが、イメージつきましたか?
オンプレミスサーバは、あなたの会社の敷地内にある、あなたの会社専用のサーバ。
クラウドサーバは、クラウドサーバを提供している会社のサーバで、あなたの会社とクラウド会社で専用のネットワーク回線を繋いで使用します。
それでは次の章から、なぜクラウドサーバ(インフラ)を勉強すべきかの説明をしていきますね。
理由1.サーバがすぐ作れる
クラウドサーバのメリットの1つとして、サーバの調達がものの10分ほどでできます。
今まで使ってきたオンプレのサーバだと、
- サーバサイジング
- サーバを提供している会社に見積もりを取る
- サーバの契約をする
- サーバの納入をする
- サーバの設定をする
でやっと使える状態になります。
ここまでするのに、早くても1〜2カ月はかかります。
しかし、クラウドサーバだとWebの画面からサーバのスペックを選び、ボタンをポチポチポチとしていくだけですぐに使用できる状態になります。
また、サーバのスペックを上げたいとなると、ボタン1つですぐにサーバのスペックを切り替えることが可能です。(利用料金はスペックごとに変わります。)
ユーザからシステムを作って欲しい、と依頼があってからオンプレサーバを調達しているうちに、ユーザの要件はコロコロ変わっていきます。
また、情シスの対応は遅い!と言われかねません。
ところがクラウドサーバだと、ものの10分でサーバが使えるようになりますし、スペックが足りなければ後から変更も可能なのです。
見積もりやら、契約やらで付加価値のない作業に割いていた時間も、ユーザへの要件定義や設計・開発に時間を割くことができるのです。
理由2.サーバコストが下がる
今の費用からどのくらい下がるかは、サーバスペックや契約の仕方次第で下がる比率は異なります。
クラウド最大手のAmazon Web Services (AWS) だと、起動時間単位と、契約年単位の2タイプの支払い方法があります。
起動時間単位だと、サーバの起動時間分だけお金を払います。
契約年単位だと、1年 or 3年の契約で決められた価格を支払います。
3年間サーバを起動しっ放し、という状態で比較すると、
3年契約 < 1年契約 < 起動時間単位
の順で費用は安くなります。
3年契約だと、今のオンプレサーバの費用より、50%以上も年間の費用が安くなるケースも事例としてあります。
よく使われる方法としては、
本番機は、年間契約。開発機・検証機は、出勤時間以外は起動しておく必要がないので起動時間単位。という使い方をします。
また注意点として年間契約をすると、契約期間内はスペックの変更ができません。スペックの変更をするなら別で契約をするか、別で起動時間単位のサーバに切り替えるかの2択になります。
そのため本番稼動直後は、ユーザの利用率やパフォーマンスへの影響が分からないので、まずは起動時間単位でサーバを使用し、スペックを調整後、年間契約をするという使い方もオススメです。
なぜオンプレよりクラウドの方が安くなるかというと、AmazonやMicrosoft、Googleは、大量にサーバを仕入れ、それを提供しています。
大量にサーバを仕入れ、かつサーバの運用を自動化までしています。
そのため、安い価格でサーバを提供できているのです。
あなたの会社で100台のサーバを10人で運用するのと、Amazonが100,000台のサーバを自動運用を取入れて10人が運用するのでは、圧倒的にAmazonの方が安くなることは明らかですよね。
理由3.付加価値の高い仕事に時間を割ける
クラウドサーバを使うことにより、今までの作業が激減し、付加価値の高い作業に時間を割けるのです。
なぜならインフラの運用はクラウド提供会社がやってくれます。
サーバダウンが発生してもフェイルオーバーをして、別のサーバであなたの使っているサーバが立ち上がります。もちろんこれも自動化でやってくれています。
オンプレだとサーバがダウンすると、アラートが上がり、インフラ担当に連絡するという業務の流れだと思います。
夜間に基幹システムの本番機が止まったとなると、慌てて担当者に電話が行き、一晩中対応ということもあると思います。
ちなみに僕もインフラ担当をしていた時期があり、夜中3時に電話がかかってきた時は心臓バクバク、冷や汗タラ〜という経験をしたことがあります。本当に嫌ですよね。。。
今までインフラ保守運用作業に時間を割いていたのを、ユーザ要件定義・設計・開発に時間を割けるため、新たなシステムや機能の追加に時間を使えるため、ユーザ二とっても会社にとってもプラスになるのです。
本当にクラウドって安心??
クラウドってセキュリティ的に大丈夫なの?Amazonが管理しているサーバに、うちの会社の情報は預けられないよ。という会社もあると思います。
実際に、僕の前の会社も防衛省関係仕事をしており、セキュリティ的に安心ができないということで全面的にクラウドを使うことは禁止されていました。
しかし実際のところ、Amazonの責任でセキュリティ問題になった件数はほぼゼロで、セユーザ側の設定が悪くセキュリティ問題となることがほとんどなのです。
つまり正しい設定をし、正しい使い方をすれば問題ないということですね。
また、サーバを提供する会社なので、セキュリティで問題となることは信用問題に関わることです。
つまりセキュリティかけているお金は、あなたの企業がセキュリティにかけているお金と桁が違うのです!
むしろあなたの会社に情報をおいて置くよりも安全かもしれません。
実際に僕の前の会社も、どう安全でないのか、どうすれば安全に使用できるのか、クラウドに置いていいデータは何か、という検討もすることもなく、クラウドはセキュリティ的に安全ではない!と決めつけて使用禁止にしていました。
しかし、実際にセキュリティにかけているお金は桁違いなのであり、セキュリティ問題があれば信用に関わるので、むしろ安全であることは確かです。
どうしても置けないデータもあるかとは思いますが、置いていいデータ・置いてはいけないデータの切り分けをして、クラウドのメリットを享受すべきです。
さいごに
クラウドを勉強すべき3つの理由と、クラウドの安全性はどうなの?ということの説明をしてきました。
クラウド(インフラ)を勉強し、あなたの企業にも導入すべき、ということを理解いただけたかと思います。
しかしクラウドサーバで何ができるのか、という踏み込んだことは、さらに勉強が必要です。
実際に僕は、AWSの勉強をし、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの資格を取得しました。
1つ、クラウドサーバの勉強をするだけで、他のMicrosoft, Googleなどとの違いは何か、ということが分かりやすくなります。
今回、クラウドのメリットについてご理解いただけたかと思いますので、ぜひ踏み込んだ勉強を今後していただけたらと思います。
クラウドを勉強することは必ずあなたの企業にとって大きなメリットとなります。