- 上司から基本情報技術者試験を受けろと言われたけど、本当に今の自分の仕事にマッチした資格なの?
- 応用情報技術者試験ってのもあるみたいだけど、基本情報と比べてどれくらい難しいの?
- 応用情報が基本情報を包含しているのなら、いきなり応用情報を受けても大丈夫?
といった疑問を持たれる方も多いと思います。
この記事ではそんな疑問に、基本情報技術者試験・応用情報技術者試験の違いについて解説しながら、解答してていきます。
Contents
基本情報技術者試験のテスト形式
基本情報技術者試験は、午前(150分)・午後(150分)の二部制です。
午前(150分)
計80問の選択形式 です。
- テクノロジ:50問
- マネジメント:10問
- ストラテジ:20問
という構成で出題されます。
午後(150分)
午後は記述式問題です。
11問中5問を選択のため、自分の得意な分野の問題を選択します。
こちらが分野別出題数・解答数の一覧です。
問 | 分野 | 解答数 / 出題数 |
1 |
|
1 / 1(必須) |
2~4 |
|
2 / 4
(問2~5の中から2つ選択) |
5 |
|
|
6 |
|
1 / 1(必須) |
7~11 |
|
1 / 5
C, Java, Python, アセンブリ言語, 表計算ソフト から1つ選択 |
応用情報技術者試験のテスト形式
応用情報技術者試験も、午前(150分)・午後(150分)の二部制です。
午前(150分)
計80問の選択形式 です。
- テクノロジ:50問
- マネジメント:10問
- ストラテジ:20問
という構成で出題されます。
午前は基本情報技術者試験と同じレベル感の問題が出題されます。
午後(150分)
午後は記述式問題です。
11問中5問を選択のため、自分の得意な分野の問題を選択します。
こちらが分野別出題数・解答数の一覧です。
問 | 分野 | 解答数 / 出題数 |
1 |
|
1 / 1(必須) |
2~11 |
|
4 / 10
(問2~11の中から4つ選択) |
基本情報と応用情報の相違点
基本情報と応用情報の相違点は、午後問です!
午後問の比較表がこちらです。
基本情報 | 応用情報 | ||||
問 | 分野 | 解答/出題 | 問 | 分野 | 解答/出題 |
1 |
|
1 / 1 | 1 |
|
1 / 1 |
2~4 |
|
2 / 4 | 2~11 |
|
4 / 10
|
5 |
|
||||
6 |
|
1 / 1 | |||
7~11 |
|
1 / 5 |
基本情報は、各大分類ごとから分野を選択。
応用情報は、情報セキュリティ以外は好きな分野から選択。
大きな違いは、基本情報は「データ構造及びアルゴリズム」と「ソフトウェア開発(プログラミング)」が必須ということです。
それでは、「データ構造及びアルゴリズム」と「ソフトウェア開発(プログラミング)」は、どういう問題が出るのでしょうか?
IPAの基本情報技術者試験の「試験要綱」を見てみましょう。
こちらがIPA基本情報技術者試験の「試験要綱」抜粋です。
データ構造及びアルゴリズムに関すること
配列,リスト構造,木構造,グラフ,整列,探索,数値計算,文字列処理,図形処理,ファイル処理,計算量,誤差 など
ソフトウェア開発に関すること
プログラミング(C,Java,Python,アセンブラ言語,表計算ソフト),テスト,デバッグなど
「データ構造及びアルゴリズム」では、プログラミングのアルゴリズム(ロジック)や関数に格納されるデータ構造についての問題が出題されます。
「ソフトウェア開発(プログラミング)」では、,Java,Python,アセンブラ言語,表計算ソフトから1つ得意なプログラミング言語を選択し、言語ごとの関数の使い方・テスト/デバッグ方法についての問題出題されます。
要は、基本情報技術者試験では「プログラミング」の問題を2問こなさないといけないということです。
どちらの資格取得がおすすめ?
基本情報・応用情報の違いとして、
- 基本情報:プログラミング問題が2問必須
- 応用情報:好きな分野から選択
ということが挙げられます。
どちらの資格取得がおすすめかというと、資格を「どこで使うか」という目的にもよります。
以下2つが目的として考えられます。
- 社内向け:昇給
- 社外向け:転職
「社内向け(昇給)」のためであれば、あなたの会社の昇給方針に沿って、取得すべきです。
「社外向け(転職)」のためであれば、どちらも取得する必要はなく、応用情報のみ取得でもOKだと考えています。
基本情報・応用情報を比較すると、難易度としてはどちらも同じくらいな感覚です。
しかしIPAのレベルでは応用情報の方が上なので、応用情報のみ取得すると基本情報も包含されているように見える。というのが事実です。
社外向けのためであれば、省エネで応用情報のみ取得がベターだと考えています。
(参考)基本情報技術者試験 勉強サイト
基本情報技術者試験.comは、平成13年からの過去問が掲載されています。
また、午前問は過去問から同じ問題が出題されることが多いので、こちらのサイトで対策することをおすすめします。
解説も丁寧に書かれているので、対策本を買う必要もありません。
(参考)応用情報技術者試験 勉強サイト
応用情報技術者試験.comで、基本情報技術者試験.comの姉妹サイトです。
こちらも平成15年からの過去問が掲載されています。