SAPフリーランスを始めるにあたって、個人事業主として始める方は多いと思います。
個人事業主を始める! となると結構めんどうと思ってしまいがちですが、超絶かんたんです。
この記事では、個人事業主を始めるにあたって4つの必要な手続きをまとめています。
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やることは、以下の4つです。
手続き | 場所 | 期間 |
①開業届出書の提出 | 税務署 | 開業から1カ月以内 |
②青色申告承認申請書の提出 | 税務署 | 開業から2カ月以内 |
③社会保険→国民健康保険への切替 | 市役所 | 前職退職から14日以内 |
④厚生年金→国民年金への切替 | 市役所 | 前職退職から14日以内 |
1つ1つ、どのような手続きが必要か、解説していきます。
開業届出書の提出
開業届出書は、国税庁のホームページからダウンロードします。
国税庁サイト:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続
<開業届出書の書き方>

# | 記載内容 | 例 |
1 | 「開業」に○をつける | |
2 | 最寄りの税務署名 | |
3 | 提出年月日 | |
4 | 開業する住所(SAPフリーランスの場合は、自宅でOK) | |
5 | 個人事業主の名前 | |
6 | 個人事業主の生年月日 | |
7 | マイナンバー | |
8 | ITコンサルタントでOK | |
9 | 屋号 | トクコンサルなど、、、 |
10 | 「開業」に○、開業する住所、個人事業主の名前 | |
11 | 「事業(農業)」に○ | |
12 | 開業日 | |
13 | 「有」に○
(青色申告申請書を別で提出する場合は、「無」でOK) |
|
14 | 事業概要 | ITコンサルティング |
青色申告承認申請書の提出
青色申告は、年間65万円の特別控除を受けるために必要です。
白色申告だと年間10万円までしか控除を受けられないため、青色申告を出す方がおトクです!
青色申告の場合、複式簿記をしなくてはなりませんが、ここは会計ソフトが自動でやってくれるので、青色申告にしておきましょう!
青色申告承認申請書は、国税庁のホームページからダウンロードします。
国税庁サイト:[手続名]所得税の青色申告承認申請手続
<青色申告申請書の書き方>

# | 記載内容 | 例 |
1 | 最寄りの税務署名 | |
2 | 提出年月日 | |
3 | 開業する住所(SAPフリーランスの場合は、自宅でOK) | |
4 | 個人事業主の名前 | |
5 | 個人事業主の生年月日 | |
6 | ITコンサルタントでOK | |
7 | 屋号 | トクコンサルなど、、、 |
8 | 開業年 | |
9 | 事務所名、事務所の住所(自宅兼事務所の場合、事務所名は空欄でOK) | |
10 | 「事業所得」に○ | |
11 | 「無」に○ | |
12 | 開業日(1/1~1/15以前に開業の場合は空欄でOK) | |
13 | 「複式簿記」に○
(複式簿記は65万円まで控除。簡易簿記は10万円まで控除) |
|
14 | 「現金出納帳」「経費帳」「総勘定元帳」「仕訳帳」に○
(赤字は青色申告に必須) |
社会保険→国民健康保険への切替
国民健康保険への切替には、健康保険被保険者資格喪失等証明書、身分証明書が必要です。
「会社で加入していた社会保険」と「国民健康保険」の相違点は、以下です。
項目 | 社会保険 | 国民健康保険 |
支払方法 | 給与天引き | 自ら支払い(延滞すれば延滞料が発生するので要注意) |
費用 | 会社が半分負担 | 個人が全額負担 |
雇用保険 | 失業すれば給付あり | 雇用保険の付与がない |
扶養制度 | あり | なし |
退職後、社会保険の任意継続が2年間可能です。
社会保険料は、退職時の標準報酬月額で決まります。 継続する場合、2年間は保険料は変わりません。
いくらになるかは、会社の健康保険組合に確認するのが一番です。(このあたりが整備されている会社は、健康保険組合のホームページに掲載されています。)
実際に「国民健康保険料金のシミュレーションサイト」で国民健康保険の料金と比較してみて、社会保険を継続してもいいかもしれません。
厚生年金→国民年金への切替
国民年金への切替には、健康保険被保険者資格喪失等証明書、年金手帳が必要です。
「厚生年金」と「国民年金」の相違点は、以下です。
項目 | 厚生年金 | 国民年金 |
費用 | 国見年金分(16,410円)+厚生年金分(収入により) | 16,410円 |
支払 | 会社が半分負担 | 個人が全額負担 |
扶養制度 | あり | なし |
サマリ
個人事業主を開始するのに、ハードルが高くないことが分かったかと思います。
むしろSAPコンサルをこなせるあなたであれば、超絶かんたんなはずです。
無事開業ができれば、いよいよ案件仲介会社に案件を紹介してもらって、プロジェクト参画です。
サクっと開業タスクは済ませて、本業のSAPプロジェクトに参画できるようにしていきましょう!