【SAP】Noteが既存SPレベルに含まれるかの確認方法について徹底解説!

SAP NoteとSP(サポートパッケージ)の関係

SAP Noteは、バグ修正プログラムとして使われます。

また、SAP NoteはSP(サポートパッケージ)の中に含まれるため、SP適用をすることでも、同じバグ修正プログラムが適用されます。

※SP(サポートパッケージ)とは、いわゆるパッチのことです。(パッチが分からない方は、スルーでOKです!)

つまり、SPの中にSAP Note がいくつも含まれている という構造になります。

イメージとして、このような図になります。

SPS・SP・Noteの関係

SPはSAPの中にコンポーネント(機能群)ごとに、さまざまな種類があります。

このSPの中に、SAP Noteが含まれています。

詳細はこちらの記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。

【SAP】SPS・SP・Noteの関係について徹底解説!

 

SAP NoteがどのSPレベルに含まれているか確認する理由

前提として、SPにはレベル(バージョン)があります。(皆さんもスマホのアプリのバージョンアップデートとかしますよね。そのバージョンと同じです。)

SPレベルがあるため、SAP NoteがどのSPレベルに含まれているかを確認する必要があります。

 

なぜSAP NoteがどのSPレベルに含まれているかを確認する必要があるかって?

それは、今から適用しようとしているSAP Note が「SPレベル3以降であれば含まれている」という場合、

  • SPレベル3以上であれば、SAP Noteの適用は不要(SP適用ですでにバグ修正プログラムが適用されているため)
  • SP2以下であれば、SAP Note適用が必要

ということになります。

そのため、SAP Note適用前に、今のSPレベルにSAP Noteが含まれているかを確認する必要があるのです。

 

SAP Note のSPレベル確認方法

SAP NoteがどのSPレベル以降であれば、SPに含まれているかを確認する方法は、超簡単です!

それは、SAP Noteの「Software Packages」の欄を確認するのみです。

これは、SAP Note:2777413 の切り取りです。

「Software Packages」をクリックすると、Software componentのSPレベルを確認できる欄まで、ページがスクロールダウンされます。

ここで、対象のSoftware component・SPレベルを確認します。

Note_SPレベル確認

 

既存SPレベルの確認方法

今のSAPのSPレベルは、以下の手順で確認できます。

  1. GUI画面上部の「システム」→「ステータス」をクリック
  2. 「SAPシステムデータ」のところにある「虫眼鏡マーク(コンポーネント)」をクリック
  3. SPレベル確認画面が表示されます
SPレベル確認画面

ここで各コンポーネントごとのリリースバージョン・SPレベルを確認します。

 

上のNoteの例でいうと、SAP_APPL 617 07 が現在のSPレベルです。

Noteは、「SAP_APPL 617 19 であれば、SPに含まれる」という情報のため、現在のSAPには修正プログラムが適用されていない状態 ということが分かります。

この場合は、Noteを個別で適用するか、SAP_APPLのSPレベルを19までバージョンアップするかの2択となります。

 

サマリ

ここまでの解説で、SAP Note適用時に、すでに既存SAPのSPに含まれているNoteかどうかを確認する必要がある。ということを理解いただけたかと思います。

確認方法は、シンプルで、

  1. SAP Noteの「Software Packages」からSoftware component・SPレベルを確認する
  2. SAPの現在のSPレベルを確認する

ということです。

意外にアプリメンバーは知らないことだったりするので、この記事でSAP NoteとSPの確認方法について理解いただけたら幸いです。

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TK
製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。