SAP QMの品質検査プロセスは、
- 品質検査ロット登録(品質検査の指示)
- 品質検査記録(品質検査の結果記録)
- 使用決定(品質検査の合否)
の3つのステップがあります。
※詳細な品質検査プロセスについては、こちらの記事を読んでみてください。
会社によっては品質検査記録を細かく実施し、SAP QMでカバーできないケースがあります。(Excelや品質管理システムで運用しているケース)
一方で、品質検査中の在庫ステータスをSAPでは管理し、在庫移動ができないようにしたい場合があります。
この場合、品質検査記録のみスキップしたい要件となります。
この記事では品質検査記録をスキップするためのマスタ設定について解説していきます。
品質検査マスタと品質検査プロセスの関係
品質検査プロセスを実施する上で、必要なマスタの関係はこのようになっています。
品質検査を実施するには、大前提として「品目マスタ」の設定が必要です。
その上で、どのような検査記録をするのかは「品質検査計画」の設定をします。
今回は、品質検査記録をスキップするので「品質検査計画」のマスタ設定は不要です。
品目マスタ設定(MM01/MM02)
品質検査計画マスタの設定は不要ですが、品質検査計画マスタは設定しません ということを品目マスタで宣言しておく必要があります。
品目マスタで、以下の箇所の設定をします。
- T-code:MM01 or MM02 の品質管理ビュー
- 検査タイプボタンをクリック
- 検査タイプごとの「タスクリスト」のフラグをOFF
タスクリスト=品質検査計画マスタ のことです。
「タスクリスト」をOFFにすることで、品質検査計画マスタの設定が不要になります。
つまり、品質検査記録のプロセスをスキップでき、①品質検査ロット登録 → ③使用決定 の流れで運用できます。
サマリ
業界・企業によっては、非常に細かい検査運用をしていることがあります。
その場合、SAP標準機能を使ってカバーしきれないため、そのような会社はExcelや品質管理システムにて業務をすることがほとんどです。
一方で、SAPを導入する場合、誤って品質検査中の在庫を使用してしまわないように、在庫ステータスだけは管理しておきたいという要件があります。
その場合に有効なのが、②品質検査記録のみスキップし、①品質検査ロット登録 → ③使用決定のみ実施する運用です。
設定自体はシンプルで、品目マスタの「タスクリスト」をOFFにするのみ。
この設定をすることで、品質検査ロットに対して、使用決定を入力するオペレーションのみで運用が可能になります。







