通常の販売で出荷した製商品に「不良品が混じっていた」、「数量が少なかった」、「間違った品目を出荷した」などの得意先からクレームに対し、代替品を無償で再提供をする必要があります。
SAP標準でも代替無償出荷プロセスがあります。
この記事では、代替無償出荷の考え方・プロセスについて解説していきます。
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代替無償出荷とは
代替無償出荷とは、得意先に出荷したモノが不良品だったなどの場合、代わりのモノを再度無償で提供することです。
実際に私も楽天で購入したブレンダーを2,3回使っただけで、モーターが焼け焦げて使えなくなったので、購入先に問合せをし、新品を再発送していただいたことがあります。
これと同じことは、通常の販売業務でもありうる企業はあるかと思います。
SAP標準でも代替無償出荷プロセスがサポートされており、どのように処理していくか解説していきます。
代替無償出荷プロセス
まず全体感から掴んでいただきたいため、こちらのプロセスフローを使って説明していきます。
青部分の通常の販売プロセス(受注 → 出荷 → 請求)の後、受注参照で「代替無償出荷受注」を登録し、「代替無償出荷」をしていきます。
(得意先へ請求後、不良品や数量不足のクレームがあったため、代替品を無償で再出荷する。ということを想定)
代替無償出荷受注登録(T-code:VA01)
得意先からクレームがあったのちに、代替品を無償出荷する という判断が入った場合、代替無償出荷のための受注を登録します。
代替無償出荷受注は、大元の受注伝票参照で登録します。
伝票タイプ:“SD”
受注伝票登録画面では、以下の項目をセットします。
- 受注理由に、代替無償出荷の理由をセット
- 出荷数量をセット
※得意先・品目などは、受注伝票参照登録のため、自動で導出されます。
代替無償出荷(T-code:VL01N)
代替無償出荷は、通常の販売プロセスと変わらず、代替無償出荷の受注参照で出荷伝票登録・出庫確認をします。
販売プロセスについては、こちらの記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。
また、代替”無償”出荷のため、請求処理が後続で発生しません。
これは、コピー管理にて予めコンフィグで設定しておきます。
コピー管理については、こちらの記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。
サマリ
代替無償出荷の考え方・プロセスについて解説してきました。
モノを販売している企業にとって、代替品を無償で再出荷する業務はどこでもあるものです。
この記事を読んで、代替無償出荷について少しでも理解いただけたら幸いです。