
こんな悩みを抱えている人も、いるのではないでしょうか?
実際に私は転職に失敗したことがあります。
私は、社会人3年目のときに転職活動をしましたが、どこの会社にも欲しいと言ってもらえず、転職できませんでした。
ほんと世の中から「使えない・不要」と言われているようで、心がバキバキに折れたのを今でも覚えています。。
そんな私ですが、転職に失敗してから2年後に再起し、外資系IT企業に転職することができました。
この記事では、なぜ私が転職活動に失敗したのか、そしてどのように再起し、2回目の転職活動に挑んだのかをお話ししていきます。
Contents
転職失敗時の私のスペック
転職失敗時(入社3年目)の私のスペックは、こんな感じです。
- 国公立文系大卒
- ITリテラシーゼロ
- SAP Basis歴3年
- モジュール:Basis
- ABAP:読めません
- PJTでのポジション:スタッフ
- 導入プロジェクト1年、保守2年
- 会社業務の流れ、全然分からない
- 英語プロジェクトの経験なし
SAP Basis(インフラ・ミドルウェア)なのに、ITリテラシーゼロで、日々言われたことをこなしていくだけ。
自走もできず、なんとなく毎日を過ごしているだけでした。
転職しようと思ったキッカケ
私は日系大手メーカーの情報子会社に入社し、3年目くらいから、このような悩みを抱えていました。
- 年功序列で、どんなに頑張ってもベースの給与は変わらない
- 先輩を見ていても、同じ仕事ばかりで、スキルが伸びていない
- 入社してから、上長のポストは人が変わっていない
大手メーカーの情報子会社なので、仕事には困らず、ずっとここにいても大丈夫だろう、と考える人も周りにたくさんいました。
しかし、東芝の経営破綻や、神戸製鋼のデータ改ざんなどのニュースを見ていると、どんなに大きな会社でも、一生安泰の時代は終わったな、と感じていました。
そんな中、会社がどうなろうと、個人としてどこででも通用するスキルを身につけ、市場価値を上げていかないといけないのでは?
そのために、ずっとこの会社にいるのは、リスクなのでは? と思い始めました。
- このままだとスキルがつかないまま30代、40代になってしまう
- 会社に何かがあったとき、誰からも求められない人材になってしまう
- 子会社という守られた立場じゃなく、もっとチャレンジングな会社に行きたい
こんなことを思っていました。
このときの私は「転職して年収を上げたい」ではなく、「スキルアップできて市場価値が上がる会社に行きたい」という動機で転職活動を始めました。
実際に使った転職エージェント
実際に使ったのが、こちらの2つの転職エージェントです。
- リクルートエージェント
- マイナビITエージェント
- リクルートエージェントは、最大手
- マイナビITエージェントは、IT特化
と、それぞれ強みが違うので、幅広く情報収集するために使い分けました。
この2つの中でも、エージェント担当の方と相性が良かったのが「リクルートエージェント」でした。
- アプリがやりたいこと
- スキルアップできる会社に行きたいこと
- 特にSAPにこだわっていないこと
これら3つの私が心の底で思っていることを、ヒアリングから引き出してくれました。
特に「攻めのIT」をしている企業に行きたいんだね、と言われたことが、すごく腹落ちしました。
「攻めのIT」とは、既存システムの保守へのIT投資ではなく、IoTやAIなど、今のシステムをより効果的に使うためのIT投資をしている会社のことです。
まさしく、私が行きたいようなスキルアップができる会社で、実際に「攻めのIT」ができる会社を6社紹介いただきました。
実際に私が受けたのは、こんな会社です。
- SI企業
- コンサルファーム
- 事業会社の情シス
- スタートアップIT企業
SI企業やコンサルファームは、SAPを活かせるポジション
事業会社の情シスや、スタートアップIT企業は、攻めのITや将来性のある技術に触れられるポジションとして応募をしました。
リクルートエージェントの担当者は、ヒアリング力が高く、私が心の底で思っていることを明確にし、私の要望にマッチした会社を紹介してくれました。
案件数も、さすがリクルートと思えるくらい数多くあり、15社くらいの中から、自分で選定できました。
採用面談ではフルボッコに
これらの会社の面談を受けました。
書類で落ちるところ、1次で落ちるところ、最終で落ちるところ、とさまざまでした。
- SI企業:1社(最終で不合格)
- コンサルファーム:1社(1次で不合格)
- 事業会社の情シス:3社(2社は書類で不合格、1社は1次で不合格)
- スタートアップIT企業:1社(最終で不合格)
面談には、人柄のみを見る面談と、スキル面で即戦力になるかをみる面談の2タイプがあります。
私が不合格になったのは、すべて「スキル面」をみられる面談でした。
社会人3年目といえど、人柄だけでは欲しいと思ってくれる企業はなく、ある程度スキル面で役に立つかの質問が多かったです。
実際に私は3年間、SAP Basis担当として、インフラ・ミドルウェア部分の導入・保守をやってきました。
しかし、上からの指示で動いたり、ITリテラシーゼロのまま、何も自分で考えずに仕事をしてきたことが、面談をすることで丸裸にされました。
質問には、スパっと即答できず、今まで何を意図して仕事してきたのかすら、回答できませんでした。
しかも、これまでやってきたインフラ・ミドルウェアではなく、アプリをやりたいと思って受けたので、ITリテラシーゼロの私は、見事に返り討ちされました。
コミュニケーションには多少自信があったものの、ITやアプリを何も知らない状態では、全く相手に響きませんでした。
何が私に足りなかったのか
採用面談を受けてみて、私には決定的にITスキルが足りないことが丸裸にされました。
文系大学出身で、ITのことを深く知らなくても、周りとコミュニケーションを取る、外注を使う、などをすればうまく仕事は回ると思っていたツケが回ってきた状態です。
正直、かなり絶望しました・・・
ITスキルが足りないと分かったものの、ITスキルと言っても幅広くて、何から手をつけていいか分かりませんでした。
また、ITスキルは、意識すれば即身につくものでもなく、実際に手を動かして、実践を通すことが大事だからです。
転職失敗を振り返ってみて
転職活動が失敗して、結局もとの会社に居続けることになりました。
面談がすべて不合格になって、心もバキバキに折れていました。
自分を正当化しようと「今の会社でも仕事は安定しているし、十分生きていける」なんて、思い込もうとしていました。
しかし、数カ月すると、やっぱりこのままじゃダメだ! 環境を変えないと価値のない人材になってしまう! と思えてきたのです。
やはり自分に足りないのは、「ITスキル」で、ここをどうにかすれば、転職できるんじゃないかと思ったのです。
そこで私はネットで情報を調べまくって、「プログラミングスクール」に行き着きました。
そのころは、プログラミングスクールがネットでも徐々に活況になってきていた時で、1か月でプログラミングがマスターできるということで噂でした。
これ1か月頑張れば、変われるんじゃないか、と思い、20万円近くする高い買い物でしたが、オンラインでプログラミングスクールに通うことにしました。
(行ってみてどうだったかは、別記事でまとめます)
実際に行ってみて、プログラミングの条件分岐・ループなど、基礎的なシステムのロジックが身につき、「このシステムってこういう仕組みで動いているのかな?」ということが何となく分かるようになりました。
プログラマーとしては、1人前にはまだまだ程遠いレベルでしたが、今となって思うことは、ITコンサルとしてプログラミングが分かるというのは、大きなメリットでした。
1か月間、睡眠時間を削りながら、仕事と両立でプログラミングスクールに通うのは、相当ハードでしたが、1つのことをフルアクセルでやり遂げたことは、自信にもつながりました。
実際にプログラミングスクールを受講してからしばらくして、転職に再チャレンジした結果、年収が2倍になる会社に就職することができました。
まとめ:一度は諦めたけど、転職に再チャレンジして良かった
一度転職活動に失敗したときは、世の中から否定され、不要な人材の烙印を押された気持ちでした。
一度は心が折れて「このままでもいっか」と諦めましたが、この会社のままじゃダメになる、環境を変えてスキルアップしなければ、30代、40代の人生が終わる、と思い、1回目の転職活動の振り返りをし、プログラミングスクールに通って、ITスキルを身につけたことは良かったと思います。
実際に、年収が2倍にもなる会社に転職することができ、生活もウハウハです。
一度は折れても、諦めずに何度もチャレンジすることが大事なんだと思いました。







