【SAP】MRPエリアについて徹底解説!

【SAP】MRPエリアについて徹底解説!

MRPエリアとは、MRPを実施する範囲を指定するための設定です。

プラントよりも細かく限定した範囲でMRPを実施する場合に、設定・使用します。

この記事では、MRPエリアの役割・使い方について具体的に解説していきます。

 

MRPとは

MRPエリアの話をする前に、そもそもMRPとは何かをお話しします。

すでに知ってる! って方は読み飛ばしてください。

 

MRPとは、Material Requirement Planning の略で、生産で使うモノが数量いくら必要なのか、というのを計算するための機能です。

例えば、最終製品である「メロンパンを100個」作るのに、半製品であるパン生地、クッキー生地がいくら必要なのか、原材料となる牛乳、小麦粉、砂糖、卵、バターはいくら必要なのかを算出します。

ただ単にメロンパンを100個作るのに必要な半製品・原材料の数量を計算するのではなく、今現場にある在庫数量・入出庫予定数量・安全在庫数量を加味して、算出します。

 

MRPのロジックについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方は読んでみてください。

【SAP】MPS・MRP(所要量計画)のロジックを徹底解説!

 

MRPエリアの役割

それではMRPエリアの役割について、お話しをしていきます。

 

通常、MRPとはプラント単位で実施されます。

プラント内にある製品・半製品・原材料の現在庫・入出庫予定・安全在庫を使って、半製品・原材料の必要数量を算出します。

 

例えばですが、1プラント・1事業部の会社であれば、プラント単位でのMRP実行で全く問題ないでしょう。

しかし、1プラント・複数事業部の会社であれば、在庫管理を事業部ごとにしているため、事業部単位でMRPを実行したい要望が出てきます。

 

そんなときに使用するのが、MRPエリアです。

MRPエリアは、プラント配下に設定されている保管場所をグルーピングするように設定します。

イメージはこんな感じです。

MRPエリアの設定

 

この場合、MRPエリア(事業部X)を指定して、MRPを実行した場合、MRPエリア(事業部X)の配下にある保管場所の在庫・入出庫予定のみが考慮され、半製品・原材料の必要数量が算出されます。

 

※ちなみにプラント・保管場所については、こちらの記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください。

【SAP】プラントについて徹底解説!

【SAP】プラントについて徹底解説!

【SAP】保管場所について徹底解説!

【SAP】保管場所について徹底解説!

 

MRPエリア設定の考え方

ここまで説明したとおり、MRPエリアはプラントよりも限定した範囲でMRPを実行したい場合に使用します。

 

上の役割のところで説明した例では、1プラント・複数事業部で、事業部ごとに在庫管理をしている場合でしたが、他にも以下のようなケースがあります。

  • 原材料倉庫のみの在庫・入出庫予定を加味した発注点管理(原材料倉庫のみをMRPエリアに設定)
  • 外注品の所要量管理(外注先ごとにMRPエリアを設定)
  • 特定の工程・保管場所の生産品の所要量計算(特定の生産保管場所をMRPエリアに設定)

 

これらの例のように、特定の保管場所や外注先のみを別でMRPを実行したい場合に、MRPエリアの設定をします。

 

まとめ

ここまででMRPエリアの役割・設定の考え方について解説してきました。

MRPエリアは、保管場所をグルーピングし、プラント内の限定した保管場所のみでMRPを実行するための設定です。

通常はプラントレベルでMRPを実行しますが、プラントよりも細かいレベルでMRPを実行したい要件がある場合に、MRPエリアの使用を検討してみてください。

関連記事(一部広告含む)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。