MRPエリアとは、MRPを実施する範囲を指定するための設定です。
プラントよりも細かく限定した範囲でMRPを実施する場合に、設定・使用します。
この記事では、MRPエリアの役割・使い方について具体的に解説していきます。
MRPとは
MRPエリアの話をする前に、そもそもMRPとは何かをお話しします。
すでに知ってる! って方は読み飛ばしてください。
MRPとは、Material Requirement Planning の略で、生産で使うモノが数量いくら必要なのか、というのを計算するための機能です。
例えば、最終製品である「メロンパンを100個」作るのに、半製品であるパン生地、クッキー生地がいくら必要なのか、原材料となる牛乳、小麦粉、砂糖、卵、バターはいくら必要なのかを算出します。
ただ単にメロンパンを100個作るのに必要な半製品・原材料の数量を計算するのではなく、今現場にある在庫数量・入出庫予定数量・安全在庫数量を加味して、算出します。
MRPのロジックについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方は読んでみてください。
MRPエリアの役割
それではMRPエリアの役割について、お話しをしていきます。
通常、MRPとはプラント単位で実施されます。
プラント内にある製品・半製品・原材料の現在庫・入出庫予定・安全在庫を使って、半製品・原材料の必要数量を算出します。
例えばですが、1プラント・1事業部の会社であれば、プラント単位でのMRP実行で全く問題ないでしょう。
しかし、1プラント・複数事業部の会社であれば、在庫管理を事業部ごとにしているため、事業部単位でMRPを実行したい要望が出てきます。
そんなときに使用するのが、MRPエリアです。
MRPエリアは、プラント配下に設定されている保管場所をグルーピングするように設定します。
イメージはこんな感じです。
この場合、MRPエリア(事業部X)を指定して、MRPを実行した場合、MRPエリア(事業部X)の配下にある保管場所の在庫・入出庫予定のみが考慮され、半製品・原材料の必要数量が算出されます。
※ちなみにプラント・保管場所については、こちらの記事で解説しているので、気になる方は読んでみてください。
MRPエリア設定の考え方
ここまで説明したとおり、MRPエリアはプラントよりも限定した範囲でMRPを実行したい場合に使用します。
上の役割のところで説明した例では、1プラント・複数事業部で、事業部ごとに在庫管理をしている場合でしたが、他にも以下のようなケースがあります。
- 原材料倉庫のみの在庫・入出庫予定を加味した発注点管理(原材料倉庫のみをMRPエリアに設定)
- 外注品の所要量管理(外注先ごとにMRPエリアを設定)
- 特定の工程・保管場所の生産品の所要量計算(特定の生産保管場所をMRPエリアに設定)
これらの例のように、特定の保管場所や外注先のみを別でMRPを実行したい場合に、MRPエリアの設定をします。
まとめ
ここまででMRPエリアの役割・設定の考え方について解説してきました。
MRPエリアは、保管場所をグルーピングし、プラント内の限定した保管場所のみでMRPを実行するための設定です。
通常はプラントレベルでMRPを実行しますが、プラントよりも細かいレベルでMRPを実行したい要件がある場合に、MRPエリアの使用を検討してみてください。






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