【SAP】返品プロセス(SD)について徹底解説!

【SAP】返品プロセス(SD)について徹底解説!

得意先に出荷した製商品に何らかの不具合があり、得意先からクレームがあった際、返品対応をする必要があります。

SAP標準でも返品に対応したプロセスがあります。

この記事では、返品の考え方・返品プロセスについて解説していきます。

返品の考え方

得意先に出荷した製商品が不良品だった等、何らかの原因で得意先からクレームがあった際、返品対応をする必要があります。

みなさんも楽天やAmazonから買った商品が不良品だった場合、購買先へ問い合わせ後、返品・返金処理をしてもらうと思いますが、通常の会社業務でも同じことをします。

 

クレーム対応には、主に4パターンに分かれます。

  1. クレジットメモ
  2. クレジットメモ + 返品
  3. 代替無償出荷
  4. 代替無償出荷 + 返品
クレーム対応パターン

返品アリ・ナシでいうと、パターン①③はナシ、パターン②④はアリ。

 

返品をしない例として、例えば出荷先が海外の場合、返品するのにも輸出入する必要があり、輸送コストも国内よりも大幅にかかります。

そのまま得意先で不良だった品目を廃棄してもらうのが、妥当 という判断で返品をしないケースとなります。

 

返品をする例として、自社で不良の原因調査をしたいため、返品いただくように得意先に依頼します。

例えば、ロット生産で不良品目が他の得意先に出荷したモノも不良の可能性があるため、リコール対応につなげたり、再発防止のために返品いただくようにします。

 

返品するには輸送コストがかかるため、自社要望で返品を得意先に依頼するケースが多いです。

返品しない場合は、金額だけで調整(パターン①:クレジットメモ)、もしくは数量で調整(パターン③:代替無償出荷)というパターンで対応になります。

 

返品プロセス

それではSAPでの返品プロセスについて解説していきます。

 

返品プロセスフロー

まずは全体感を掴んでいただきたいので、パターン②・④の返品プロセスフローを使って説明していきます。

【パターン②:クレジットメモ + 返品】

返品プロセスフロー_クレジットメモ

クレジットメモ + 返品の場合、まず大元の受注 or 請求参照で返品受注を登録します。

その後、返品受注に対し、返品入庫。 クレジットメモは返品受注に対してクレジットメモを登録していきます。

クレジットメモについては、こちらの記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。

【SAP】クレジットメモ・デビットメモについて徹底解説!

 

【パターン④:代替無償出荷 + 返品】

返品プロセスフロー_代替無償出荷

代替無償出荷 + 返品の場合、まず大元の受注 or 請求参照で返品受注を登録します。

その後、返品受注に対し、返品入庫

代替無償出荷は、別途代替無償出荷用の受注を登録し、代替無償出荷・出庫をしていきます。

代替無償出荷については、こちらの記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。

【SAP】代替無償出荷プロセスについて徹底解説!

 

返品受注登録(T-code:VA01)

返品受注は、大元の受注伝票 or 請求伝票参照で登録していきます。

請求伝票は他受注も合わせて一括請求するケースがあるため、受注ピンポイントで分かる場合は、受注伝票参照で登録していきます。

伝票タイプは、“RE”

伝票参照登録のため、品目などの情報はコピー登録されますが、以下の項目は入力・確認をします。

  • 受注理由(返品の理由)
  • 数量(返品数量)

入力し、保存登録していきます。

 

返品入庫(T-code:VL01N)

返品入庫は、出荷伝票登録をする T-code:VL01N で返品受注伝票参照で登録していきます。

伝票で入力・確認する項目は、

  • 保管場所
  • ロット番号

伝票を登録し、「入庫転記」ボタンをクリックすることで、指定したプラント・保管場所・ロットに在庫が計上されます。

 

入庫転記後、入出庫伝票に紐づく会計伝票を確認すると、

  • 売上原価(COGS):マイナス
  • 在庫:プラス

という仕訳で計上されることを確認できます。

 

サマリ

ここまで返品の考え方・プロセスについて解説してきました。

返品は、得意先で判明した不良品などを、自社要望(不良の原因調査など)のために返品するケースが多いです。

また、得意先からすると金額で調整(クレジットメモ)or 数量で調整(代替無償出荷)をしてもらえればよいので、返品はクレジットメモ・代替無償出荷と合わせて実施されることがあります。

そのため、返品プロセスだけではなく、クレジットメモ・代替無償出荷のプロセスも合わせて理解しておくと業務ヒアリングの際に、ユーザと話を合わせやすくなります。

この記事で、返品・返品+αのプロセスについて少しでも理解いただけたら幸いです。

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4件のコメント

1/4人前SAPエンジニア(1人前目指して学習中 より:

とくさん
いつもSAPについて分かりやすく解説してくださりありがとうございます。
業務や自己研鑽の際に大変お世話になっております。

僭越ながら、機会がございましたらSDのATPについても解説して頂けますと幸いでございます。
よろしくお願い致します。

とく より:

いつもブログ記事読んでいただき、ありがとうございます!
ATPチェック記事ですね。
まとめてみますので、少しお待ちくださいー。

1/4人前SAPエンジニア(1人前目指して学習中 より:

とくさん
お忙しいなかご返信いただきありがとうございます。
また、ATPチェックの記事の件、ご快諾頂き大変感謝しております。
楽しみにお待ちしております。

とく より:

本日ATPチェックの記事を投稿させていただきました。
お待たせして申し訳ございません。
ぜひご覧ください。(リンク:https://tokulog.org/blog/atp/)
不明点ございましたら回答いたしますので、いつでもご質問ください。

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ABOUT US

とく
製造業界、素材産業にて、SAP ERPの導入・保守を経験。会社の情報システム部門→外資系コンサル会社→育休→独立(フリーランス)。 SAP導入プロジェクトの仕事をする傍ら、SAPに関する情報をブログで発信。